REUTERS/Mario Anzuoni
- テスラのCEOイーロン・マスクは、アメリカの前大統領ドナルド・トランプの"やり方"を真似しているようだ。
- そして、前大統領と同じように、マスクはスキャンダルの影響を受けないようだ。
- マスクの支持者もトランプの支持者も、本人が時折見せる不審な行動には目をつぶるつもりのようだ。
イーロン・マスクはドナルド・トランプの"やり方"を真似しているようだ。
マスクはかつて、トランプは大統領選にもう一度立候補するには年を取り過ぎているとジャブを浴びせていた。
ところが今、早すぎる勝利宣言から自らが仕掛ける確執、スキャンダルへの強さまで、マスクは広報戦略の"お手本"としてますますトランプを模倣しているようだ。
そのアプローチは、マスクに良い結果をもたらしているようだ。
例えば、テスラからの正式発表の何時間も前に、マスクは巨額の報酬が承認されたと早々に勝利宣言をした。まるでトランプのようなやり方だった。
頭痛の種
トランプは不倫の口止め料を不正に会計処理したとされる事件で、ニューヨーク州地裁の陪審員から34件の罪状全てで有罪の評決を下されていて、他にも複数の裁判を抱えている。ただ、マスクにも頭痛の種がいくつかある。
スペースXの元従業員8人は、2022年に敵対的な職場環境に対して声を上げたために不当解雇されたとして、マスクを相手取って訴訟を起こした。
他にも、マスクが自分の下で働く女性たちとの境界線を曖昧にしているという、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた新たな主張もある。その中には、マスクがスペースXの女性従業員に自分の子どもを産むよう複数回求め、女性がそれを拒否すると、女性の昇進を拒んだとの訴えもある。
スキャンダルに影響されない
トランプ同様、マスクもスキャンダルに影響されないようだ。
どちらもシリコンバレーの著名人たちの後ろ盾がある。ロイターによると、テック系ベンチャーキャピタリストのデービッド・サックス(David Sacks)氏とチャマス・パリハピティヤ(Chamath Palihapitiya)氏は今月初め、共和党の大統領候補のためにサンフランシスコで資金集めパーティーを主催した。
そして、マスクの場合、どんなにひどい女性関係のスキャンダルでも、X(旧Twitter)にいる多くのファンの支持を頼ることができる。
ザッカーバーグとの確執
マスクの長年の戦いの1つが、メタのCEOマーク・ザッカーバーグとの約8年に及ぶ確執だ。ケージファイトをオファーしたこともある。
他にも、今年2月にはOpenAIとCEOのサム・アルトマンを提訴し、OpenAIはマイクロソフトと提携することで非営利組織の使命に反していると非難した。ただし、訴訟は6月に入って取り下げられた。理由は不明だ。
薬物使用の問題もある。マスクは3月のインタビューで、「少量」のケタミンを隔週で使用していることを認めた。さらに質問が続くと、マスクはアメリカの金融街は問題にしていないとほのめかしたようだ。
マスクの支持者もトランプの支持者も、他の人間であれば許されないような行動にも目をつぶるつもりのようだ。
(敬称略)
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