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Sunday, August 9, 2020

高機能マスクが続々登場!銀の力で防菌防臭、寝具のひんやり加工も - ASCII.jp

Photo:PIXTA

生活の必需品になりつつある「マスク」。一時は使い捨ての不織布マスクが手に入らず、布マスクを洗いながら急場をしのいだ人もいるだろう。そんな中、これまでマスク事業に進出していなかったさまざまなメーカーが、高機能マスクの販売を始めて話題を集めている。(清談社 真島加代)

銀繊維の力で“抗菌防臭効果”を実現
「hamonAG マスク」

 新型コロナの流行によってさまざまなメーカーが業界の垣根を超えて、マスクの製造・販売に踏み切っている。ここでは、コロナ禍を機に新たにマスクの製造をスタートして人気を博している3社に話を聞いた。

 ウエアラブルIoT製品を扱うミツフジでは、3月中旬に銀繊維を使用した「hamonAG マスク」を発売。マスク不足が最も深刻な時期に発売されたこともあり、大きな話題を呼んだ。同社では2020年1〜2月頃に取引先から「マスクを作らないか」という相談を受け、マスクの開発をスタートしたという。

「無縫製なので縫い目が一切なく、肌への負担を軽減しています。特製の銀繊維シートは、マスクの内側にセットして装着します」(ミツフジ担当者)。「hamon AGマスク」1枚3000円(+税)

「弊社は繊維業を祖業としており、現在は着るだけで体の状態がわかるウエアラブル製品を製造開発する企業なので、マスク作りは初めての試みでした。しかし、お客さまや多くの方々がお困りになっている状況下で『自分たちの技術を用いて、できる限りの対応をしたい』と考えたのが大きなきっかけです」(ミツフジ・広報担当蒲生瑞木氏)

 同社では長年繊維業で培ってきた経験から、福島県の自社工場にある編み機や資材を生かして、マスク製造に取り組むことができたという。その一方で「短期間で着け心地がよく、公的機関の試験をクリアできるマスクを作るために何度も試作品を作り続けた」と、振り返る。

「hamon AGマスクは『ニット生地』と、独自技術の『銀繊維シート』を使う二重構造のマスクです。マスク本体のニット生地には医療用スマートウエアに使う制菌効果がある糸を使用し、伸縮性が高くて顔にフィットしやすい柔らかいマスクに仕上げました。マスクの内側ポケットに入れる『銀繊維シート』には、銀めっき繊維を使っています。銀には抗菌防臭効果があるので長時間装着してもニオイが気になりにくいのが特徴です。また、洗濯すれば50回は繰り返し使えるので、衛生的かつ経済的なマスクでもあります」

 同社のこだわりマスクは好評を博し「顔にフィットする」「タオルのような肌触りが気持ちいい」など、装着感の感想だけでなく「50回繰り返し洗えるので、しばらくは安心できる」といった声が集まったという。

「うれしいお声をたくさんいただきましたが『フィット感は快適だが、耳が引っ張られる感じがする』『洗濯可能回数を増やしてほしい』『夏用もほしい』などのご要望を受け、夏マスク用に接触冷感繊維、銀めっき繊維、制菌糸を組み合わせた新しい糸を開発しました」

 5月にはその糸を使った『100回洗える夏マスク hamon AGマスク』を発売。従来の着け心地や機能を維持したまま、耳が痛くなりにくいデザインや高い耐久性を実現したという。顧客の声に応えるために、新たな繊維まで開発できたのは同社の技術力の賜物だろう。

7月には、呼吸がしやすくて蒸れにくく、スポーツ時にも着用できるメッシュタイプのマスクの販売を開始。「30回洗えるhamon AG sportsマスク」1枚1650円(+税)

寝具の技術を生かした
「西川 洗えるクールマスク」

 老舗寝具メーカーの西川では、これまで培ってきた寝具の技術を生かした「西川の100回洗えるマスク」を発売。5月末までに約30万枚を売り上げたという。

「西川 洗えるクールマスク」4枚セット。Mサイズ:2190円/Lサイズ:2390円(各税込み)

「100回洗えるマスクは、公式オンラインショップの受付開始から2時間ほどで予約予定枚数の販売が終了しました。そして6月からは夏用のクールマスクの販売も始めています。これには寝具にも使われる独自のひんやり加工を施しました。接触冷感機能が持続するので、暑さによる不快感が軽減されています。また、名前の通り、100回洗える耐久性も特徴ですね」(西川・広報担当者)

 西川ではマスクの製作に当たって、ユーザーからの声を集めたという。すると「とにかく肌触りのよいものがほしい」「耳の後ろが痛くならないマスクがいい」「暑くて蒸れるマスクはNG」など、さまざまな意見が寄せられた。

「みなさんが感じているマスクへの不満や問題点を解消するために、素材とサイズは、何度も検討を重ねました。素材は、肌触りがよくて伸縮性が高く、耳に負担をかけないものを選び、厚さにもこだわりました」(同)

 また、当初は1サイズのみの販売だったが「大きなサイズがほしい」というユーザーの声を受けて、MとLの2サイズを展開。開発時は、西川の社員に着用してもらい、サイズを決めたという。ユーザーの要望を取り入れつつ、自社の強みを生かしたマスクだ。

耳掛け部分は「引っ張り検査」を3000回クリアしているそう。「伸縮性が高い生地なので、顔のまわりにしっかりフィットして耳が痛くなりにくい構造です」(西川・広報担当者)

汗で濡れてもすぐ乾く
「洗える! 水着素材マスク」

 生地から夏らしさを感じるのが、紳士服のタカキューの「洗える! 水着素材マスク」。その名の通り、水着の素材を使っている。

「白、黒に加えて、グレーやネイビーなどのカラーバリエーションを増やしています」(タカキュー担当者)。「洗える!水着マスク」3枚セット1500円(+税)

「水着にも使われている生地なので、吸水速乾性の高さは大きな特徴です。伸縮性もあるので耳が痛くなりにくく、フリーサイズで装着できます。接触冷感が得られたり、紫外線も50%カット(UPF50+)できたりと、水着素材はこれからの季節と相性がいいです。4月にリリースした直後は『裏地あり』のものが売れていましたが、現在は通気性がよい『裏地なし』タイプの売り上げも伸びてきていますね」(タカキュー・鳥山喜一氏)

 さらに、汗をかいてもすぐに乾くという水着ならではのメリットも。布マスクや不織布マスクのように汗ジミになる心配がないという。

「表面に花粉がつきにくく、飛沫防止にもなる水着素材ですが、通気性がよいので感染症の予防は期待できません。不織布マスクが不足していた時期は、薄手の素材のため不織布マスクの内側に装着するインナーマスクとしても提案していました」(同)

 同社では、4月頭に同社の水着製造工場を利用して「水着素材マスク」作りに着手したという。

「きっかけは、社員の知人のルートで水着生産工場を背景として持つ取引先をご紹介いただき、急ピッチに準備を進め、手探りではありましたが、比較的早い段階で商品を提供できたこともあり、現在も多くのお問い合わせをいただいています」(同)

 実際に水着マスクを使ったユーザーからは「耳が痛くならない」「熱がこもらなくて快適」などの声が届いているそう。

 また、タカキューは「今夏は水着素材だけでなく、洗える清涼スーツ素材のマスクの販売にも注力していきます」とのこと。

「洗えるマスク COOLMASK」1枚1500円(+税)

「スーツ素材は一見暑そうですが、さらりとした肌触りで、裏地には接触冷感のメッシュ素材を採用し、外回りのビジネスマンにおすすめです」(同)

 鳥山氏は、ユニクロやミズノなど、大手のアパレルメーカーがマスク商戦に乗り出しているため、さらに競争が激化するはず、と話す。

 春先のマスク不足から一転、この夏はメーカー各社が自社の粋を集めた高機能マスクが手に入りそうだ。

※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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August 10, 2020 at 04:00AM
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