東京外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=104円台へ上昇。バイデン次期米大統領が計画する追加経済対策が2兆ドルに達する可能性が報じられ、米長期金利の上昇に伴いドル買いが強まっている。
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市場関係者の見方
NBCフィナンシャルマーケッツ・アジアのディレクター、デービッド・ルー氏(香港在勤)
- バイデン次期大統領の財政出動は予想されていたが、その意味では待っていたものがようやく出るという感じ
- ドル・円の流れとしては11日高値の104円40銭を試す展開だが、タイミング的にはあすの東京時間の経済対策案発表を受けてとなるのではないか
外為どっとコム総合研究所の神田卓也調査部長
- バイデン氏の対策やパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言内容をにらんで、ドル・円は目先104円半ばから103円半ばのレンジをどちらに抜けるかというところ。どちらかに抜けないと方向感は出ないだろう
上田ハーローの小野直人ストラテジスト
- 今晩のパウエル議長の発言も注目だが、今のところわざわざ波立てるような場面を作るほど同氏がタカ派とは思えない
- 米政権が経済対策を打つ中で同調して経済を支える姿勢を示せば、債券・株式市場は安心してリスクオンに。ドル・円はリスクオンのドル安で上値が重くなるが、クロス円がある程度上がっていけば下も支えられるだろう
背景
- バイデン次期大統領が14日に公表する予定の経済対策案の規模は2兆ドル(約208兆円)前後になる可能性が高い、とバイデン氏の顧問が同氏に近い複数の議員に最近伝えたとCNNが
報道
- バイデン次期大統領は14日午後7時15分(日本時間15日午前9時15分)から「ワクチン接種と 経済支援策」の概略を発表する予定
- 米10年債利回りは同報道を受けて、一時3ベーシスポイント(bp)高い1.12%程度まで上昇
- 米株価指数先物は時間外取引で上昇。日本株も堅調で、日経平均株価は前日比392円高で午前を終了
- パウエルFRBは14日、プリンストン・エコノミクスの
ウェブ会議に出席する
- 13日には ブレイナードFRB理事が「一段と顕著な進展」には時間かかると早期の緩和縮小に警鐘を鳴らし、クラリダ副議長はインフレ率が1年間、2%に達するまでは利上げしないと 述べた
からの記事と詳細 ( ドル・円が104円台へ上昇、米追加経済対策2兆ドル報道で米金利上昇 - ブルームバーグ )
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