米 アマゾン・ドット・コムのアンディ・ジャシー次期最高経営責任者(CEO)は、同社のビデオゲーム制作事業が厳しい課題に直面していることは認めながらも、同事業への強い意欲を再確認した。次期CEO就任が発表される前日の従業員向け電子メールをブルームバーグが確認した。
ジャシー氏は、アマゾン・ゲーム・スタジオの責任者マイク・フラジーニ氏への支持を表明。同社ゲーム事業が抱えている問題に関してブルームバーグが先週報じた 記事に書かれた内容を巡り同氏を擁護した。同記事は30人を超えるアマゾンの現旧従業員に対するインタビューを基にしている。両氏は記事を引き合いに出して従業員に今週メールを送り、内容は誇張されているが、間違いがあったことは認識していると述べた。
ジャシー氏は「最初の1年で成功するビジネスもあれば、何年もかかるビジネスもある」と指摘。「AGS(アマゾン・ゲーム・スタジオ)はまだ着実に成功してはいないが、諦めなければ成功すると信じている」と記した。同氏は現在はクラウド部門アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のトップで、フラジーニ氏の上司に当たる。
アマゾン次期CEOのジャシー氏、クラウドブーム到来を告げた立役者
創業者ジェフ・ベゾス氏から今夏にCEO職を引き継ぐことになったジャシー氏からの支援確約は、ゲーム事業にとって重要な意味を持つ。アマゾンが2012年にゲーム制作に参入したのは、そもそもベゾス氏の指示によるものだったと、同氏と仕事を共にした関係者3人は述べていた。ゲーム事業への参入以降、同社は多額の資金を投じて2つの大作をリリースしたが、いずれも失敗に終わり、他の多くのプロジェクトも中止された。グーグルは1日、自社のゲーム開発スタジオを 閉鎖すると発表している。
原題: Amazon’s Next CEO Says He’s Committed to Making Video Games(抜粋)
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