小さいサイズ用「マスクのこぼね」が登場
マスク生活を快適にしてくれる一本のマスクフレーム「マスクのほね」をご存知だろうか?
息苦しさや化粧崩れといったマスクの悩みを改善してくれるとして、2020年の年末に発売されると一時は3カ月待ちとなっていた人気アイテムなのだが、これに第2弾として小さいサイズが登場した。
編集部でも以前紹介した「マスクのほね」は、大阪・八尾市のプラスチック用金型を製造する株式会社武林製作所が販売している、不織布マスクの中心を“一本の線”で支える、プラスチック製のマスクフレーム。
マスクの両端にフックをかけてワンタッチで装着することで、マスクを内側から支え、口まわりにほど良い空間を作ってくれる。こうすることで口元に密着するマスクの息苦しさなどから解放され、快適に過ごせるようになるというもの。
(参考記事:これ1本でマスク着用のストレスから解放!?「マスクのほね」の使い心地を実際に試してみた)
第1弾は“ふつうサイズ”(横幅175ミリの不織布マスク用)のみの「マスクのほね」だったが、
新たに登場したのが、小さいサイズ(横幅145ミリの不織布マスク)のマスク専用フレーム「マスクのこぼね」だ。

サイズは、横(幅)108ミリ×縦(膨らみ)47ミリ×高さ(太さ)6ミリ、重さは約1.8グラムで、強度の高いプラスチック素材を使用している。丈夫で長持ちし、水洗いして繰り返し使うことができる。
4月6日から、同社オンラインショップ「TMC BASEショップ」などで、10本セット(税込み1980円)・50本セット(同8780円)・100本セット(同13980円)で予約受注を開始。4月14日からは正式販売を予定している。

小さいサイズのマスクを使用している人にとってはうれしい商品の誕生だが、既に発売し最大3カ月待ちの人気商品となった「マスクのほね」に対し、どのような声が届いていたのだろうか? 小さいサイズを求める声が多かったのだろうか?
武林製作所・商品開発責任者である武林広高専務取締役に話を聞いてみた。
第1弾は2~3千本まとめてご購入いただくことも
ーーふつうサイズ用「マスクのほね」の人気はどうだった?
売り上げ数は公表していませんが、前回記事を掲載していただいた時は、毎秒ごとにご注文が入り、私の携帯の通知が数十分も止まらなかったほどです。また、医療関係の方はもちろん、「合唱コンクールを開催するので全校生徒に配りたい」とか「市民スポーツ祭の参加者に配りたい」、「会社の全社員に配りたい」といったご連絡をいただき、数百本から2~3千本まとめてご購入いただくこともありました。

ーー他には、どういった声が届いた?
たくさんの女性ユーザー様から「小さめサイズのマスクにも使えるものがほしい!」というリクエストを沢山いただきました。
他にも「この様な商品をずっと探していた」「1日中使っていても呼吸が苦しくない」「会話してもマスクが口に当たらない」「マスクの頬の隙間を埋めてくれる」「頬に当たるのが気にならない」「運動中の激しい呼吸でもマスクが凹まない」「3カ月使用しているが耐久性の問題なし」「家族や同僚に分けた」、「マスクをするストレスが減った」といったたくさんの嬉しいお声をいただいています。
また「あごマスクをしても外れない」「自転車に乗った時の風にも負けない」「薄型のマスクケースにも収納できて便利」といった思わぬご報告などもいただきました。
ーーその反響に対してはどう感じた?
まず発売直後の反響にとても驚きました。年末年始の反響は私たちの想像を遥かに超え、正直驚くばかりでした。前回記事を掲載していただいた1月2日にあっという間に在庫がなくなり、お届け日を1カ月先、2カ月先と順に延ばして、最大3カ月待ちという状況になりました。それでもまだご注文をいただく状況が続き、一日でも早くお届けしたいという想いで、年始早々、協力工場にお願いし量産体制を築いていきました。

多くの反響があったという「マスクのほね」は、新年早々在庫がなくなるほどだったという。そういった反響の中、新たに誕生した「マスクのこぼね」も苦労の末の形状なのだというが、どういった部分に苦労したのだろうか?
「マスクのこぼね」に関しても、詳しく伺った。
第2弾は絶妙な口元の空間を生み出すのに苦労
ーー第2弾は、小さいサイズ用を求める声が多かったということ?
「マスクのほね」発売後、たくさんの女性ユーザー様から「小さめサイズのマスクにも使えるものがほしい!」というリクエストをいただきました。「マスクのほね」の受注対応と生産で精一杯でしたが、数多くのお悩みや苦労をお聞きし、また熱意あるご要望をいただきましたので、社長以下社員みんなと相談し、そのご期待に応えるために新たに「マスクのこぼね」の金型製作に踏み切りました。
ーー「マスクのほね」と比べ、サイズの他に異なる部分はあるの?
金型や商品の製造方法は「マスクのほね」とまったく同じです。商品形状はシンプルさを保ったまま一部だけ改良しました。「ほね」が小さくなっても口元の空間を確保し、さらに頬にあたる部分は締めつけ感のないように考慮しました。

ーー製造の際、苦労した部分とは?
「マスクのほね」は周長が175ミリあり、半径が大きく取れるので口元の空間が大きくなります。それに比べて「マスクのこぼね」は周長が145ミリと短い分、半径が小さくなってしまい、口元の空間を確保しにくくなります。口の前の距離を大きく取るとほねの幅が狭くなり、頬に食い込むような形状になってしまい、逆に幅を広げると口元の空間が狭くなってしまいます。
よって、さまざまな顔の形や大きさに合うかたちにするために、短い期間の中で試作品を14回作り直したことがすごく苦労した点です。最終的には口元の空間を確保しつつ、頬に接する部分は外側に少し開いて頬に沿う形にすることで解決しました。

「待ってました!」という声が一番多い
ーー「マスクのこぼね」の商品名はどういったアイデアで生まれたの?
「マスクのほね」というネーミングは試作サンプルを見た弊社社長の「それ、骨みたいやな!」という一言から生まれましたが、今回はそんな感じではありません(笑)。社内では商品に愛着を持って「ほね」と呼び合っていますので、小さい145ミリのマスク用のものが「こぼね」と呼ばれるのは自然な流れでした。
ーー「マスクのこぼね」への反響はすでに届いている?
シンプルに「待ってました!」というお声が一番多いです。たった一言ですが、そこには本当に長く待ち侘びた想いが詰まっていると思いますので、今はようやくお届けできる喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。

「マスクのこぼね」は短期間に試作品を14回も作り直したといった苦労の末に完成した形状とのことだが、実際の使い心地はどうなのだろうか?
「マスクのほね」を使用したこともあり、普段から小さいマスクを使用しているFNNプライムオンラインの編集部員が試してみた。
実際に試してみた
「マスクのこぼね」をマスクに早速付けてみると、マスクの中心部分とのサイズがぴったりで、キレイにマスクが湾曲を描き、広がっているのが確認できる。

そして実際に顔に着けてみると、キレイに広がったマスクは、頬に軽くフィットする「マスクのこぼね」の先端部分のみで十分な安定感があり、また絶妙な湾曲により、顔に沿った適度な空間が作られているのが分かる。
「マスクのほね」を試着した際には、顔とマスクの間の隙間に違和感を感じていたが、その問題も解消され、実際に散歩をした際にも、ずれる心配のない安定感・フィット感があった。隙間が解決したことでより飛沫を飛ばさないという安心感が加わったようにも思える。

ただし、「マスクのほね」に比べると口元とフレームの距離が近づいているため、それを狭いと感じるか適度な空間と感じるかは、個人によって異なりそうだ。
また新型コロナウイルス感染の予防だけでなく花粉対策でマスク着用をしている人には、ノーズワイヤー付きマスクでの装着をお勧めしたい。ノーズワイヤーが付いているマスクを使用することで、さらに装着への安定感が上がるのではないだろうか。

最後にこの「マスクのこぼね」へ込めた思いを、改めて聞いた。
ーー「マスクのこぼね」に込めた思いを教えて。
発売後3カ月近くは休みなく「ほね」の受注対応と生産、それと並走して「こぼね」の開発から金型製造も行い本当に大変でした。しかし沢山いただくコメントに、マスク疲れ・肌荒れ・口周りの不快感など大変苦労されている状況や、それでも小さめサイズを気長に待ちますと言っていただいたり、心温まるねぎらいのお言葉もたくさんいただき、1日も早く「こぼね」をお届けしたいという想いが日を重ねるごとに増していきました。
医療機関の現場などでは「マスクのほね」を見かけることもまだ少なく、もっとたくさんの方に知っていただき「こぼね」共々、マスクのお供として微力ながらお役に立てればと思っています。現状はまだまだコロナ禍で先の見通しが立たない状況ですが、医療現場を筆頭に、皆さんが出来ることを精一杯コツコツとやり続けて、明日への希望を繋げていらっしゃるので、弊社も同様に頑張りたいと思います。

一本のフレームのみで、手軽に装着できる「マスクのこぼね」と「マスクのほね」。これまで小さいマスクを着用していた人は、これを機会を「マスクのこぼね」を使ってみるのもよさそうだ。
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からの記事と詳細 ( 大反響「マスクのほね」に小さいサイズが登場…これ1本で着用ストレスから解放? “こぼね”の使い心地も試してみた - www.fnn.jp )
https://www.fnn.jp/articles/-/165583
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