スーパーコンピュータの性能を競う世界ランキング「TOP500」が6月28日(中央ヨーロッパ時間)に発表され、理化学研究所と富士通が開発した「富岳」がTOP500(演算速度)、HPCG(シミュレーション計算)、HPL-AI(AIの学習速度)、Graph500(ビッグデータの処理性能)の4部門で3期連続の世界1位を獲得した。
演算速度は442.01PFLOPS(ペタフロップス)で、2位の米IBMが開発した「Summit」(148.6PFLOPS)の約3倍。どちらも2020年11月の測定結果と同値だった。
他3部門の結果は、シミュレーションの処理性能が16PFLOPS、深層学習などの計算性能が2.004EFLOPS(エクサフロップス)で、それぞれ2位のSummitと約5.5倍差、1.7倍差。ビッグデータ解析性能は10万2955GTEPS(ギガテップス)で、2位の中国の「神威太湖之光」とは約4倍差だった。
「富岳は性能・省電力とプログラミングのし易さを両立させるよう研究開発した。三度の4冠に輝き、富岳の広い分野における世界的な先進性が示された」(理化学研究所)
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