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Friday, August 27, 2021

スズキ、スライドドア車の新型「ワゴンR スマイル」発表 鈴木社長「こんな時だからこそ笑顔を大切にしたい」 - Car Watch

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スズキ株式会社 代表取締役社長の鈴木俊宏氏

 スズキは8月27日、「ワゴンR」シリーズに新たにスライドドアを採用する新型「ワゴンR スマイル」を発表。同日開催された発表会で同社代表取締役社長の鈴木俊宏氏は「芸術品である軽自動車に新たな魅力を詰め込んだ、新型ワゴンR スマイル。こんな時だからこそ笑顔を大切にしたい、お使いいただくお客さまを笑顔にする商品に仕上がりました」と新型車に対する思いを述べた。

 ワゴンR スマイルは、スライドドアを採用する新型車。ボディサイズは3395×1475×1695mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2460mm。WLTCモード燃費ではガソリンエンジン搭載車が22.5km/L~23.9km/L、マイルドハイブリッド車が23.6km/L~25.1km/Lと、ハイト系モデルの「スペーシア」に対して燃費を向上させた。モデルラインアップは、ガソリンエンジン搭載の「G」、マイルドハイブリッド搭載の「HYBRID S」「HYBRID X」の計3タイプ。発売日は9月10日で、価格は129万6900円~171万6000円。

 ワゴンRシリーズに新たに投入するワゴンR スマイルについて、鈴木社長は「新型ワゴンR スマイルは1993年の発売以来常に軽ワゴン車市場を牽引してきたワゴンRに、後席の乗降のしやすさと大きな荷物の出し入れがしやすい両側スライドドアの採用により機能性を高めていることが最大の特徴です。また安全装備の充実はもちろんのこと、個性的なデザインやカラーにもこだわり抜くことで、当社のラインアップにはない新しい軽ワゴン車としてご提案いたします。これまで軽自動車をお使いいただいている方にはもちろんのこと、スライドドアの軽自動車に魅力を感じている方も含めて、多くのお客さまからご支持いただけると確信しております」と、その仕上がりに自信を示した。

「新型ワゴンRスマイル」ウェブ発表会

スライドドア車が軽乗用車販売の半分に

ワゴンR スマイルのチーフエンジニア 高橋正志氏

 ワゴンR スマイルの具体的な商品特徴については、チーフエンジニアの高橋正志氏から説明があり、ワゴンRシリーズにスライドドア車を導入する狙いを話した。

 ワゴンR スマイルは、最高出力36kW(49PS)/6500rpm、最大トルク58Nm(5.9kgfm)/5000rpmを発生する直列3気筒DOHC 0.66リッター「R06D」型エンジンを搭載。マイルドハイブリッドモデルでは、1.9kW(2.6PS)/1500rpm、最大トルク40Nm(4.1kgfm)/100rpmを発生する「WA04C」モーターを搭載する。トランスミッションは全車CVTで駆動方式は全グレードに2WD(FF)と4WDを用意する。

ワゴンRの販売台数

 高橋氏は「今から28年前1993年に初代ワゴンRが誕生しました。誕生当時からワゴンRは運転しやすいサイズと乗り降りしやすく楽に荷物が積める使い勝手のよさ、そして大人4人がゆったりくつろげるパッケージのよさから、これまでに480万人を超える多くのお客さまのニーズに応え、愛されてきました」とワゴンRの歴史を紹介。

 そして、高橋氏は「近年、年代やライフステージを問わず、ニーズが高まっているのがスライドドア車です。その使い勝手のよさなどからスライドドアを搭載した軽乗用車の販売台数は年々増加し、ついに新車販売の半数を超えました。そのスライドドア車の多くは背の高いハイトワゴンですが、お客さまの声を聞く中でファミリーユースのハイトワゴンではなく、もっと自分好みの自分に合ったスライドドア車を選びたいという声が多く聞かれました。そして今、世の中はSNSを使ってさまざまな人たちが自分らしさという個性を発信し、それぞれに共感できる仲間とつながる世の中になってきました。そして、商品には1つの傘に収まらないさまざまなお客さまの多様な個性を満たすことが求められています」と、ワゴンRに新たにスライドドア車を導入する背景を話した。

 新たに投入するワゴンR スマイルの商品特徴は、デザインでは、自分らしさを表現できる「マイスタイル マイワゴン」をテーマとしたデザイン。パッケージングでは、見晴らしがよく、運転しやすい、ちょうどいいサイズと、軽ワゴンクラスでは、最大級の広さを持つパッケージ。使いやすさでは、さまざまなシーンで使い勝手のよいユーティリティと、インフォテイメントを採用。安全技術として、みんなが安心して乗れる予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を標準装備。走行性能では、優れた燃費性能に加えて、快適な乗り心地と静粛性を実現させたという。

 高橋氏は「われわれはこれからの時代に向けた“自分らしさを表現できる、私のための新しいスライドドアワゴン”を作ることを目指しました。ワゴンRの運転しやすい、ちょうどいいサイズと、使いやすく広い室内空間、毎日使って便利で安心の装備、個性を多様に表現できる魅力的なデザイン、これらを兼ね備えるクルマ、そして完成したのがこちらのワゴンR スマイルです」とワゴンR スマイルを紹介した。

月間販売目標台数は5000台

スズキ株式会社 取締役 専務役員 国内第一営業本部長の鈴木敏明氏

 ワゴンR スマイルの営業政策については、取締役 専務役員 国内第一営業本部長の鈴木敏明氏から説明があり、月間販売目標台数は5000台との目標が掲げられた。

 鈴木氏は「現在はコロナ禍に加え、半導体不足なども影響し、多くのお客さまにおクルマをお待ちいただいいただいている状況で大変申し訳なく考えております。先行きが見えにくい厳しい市場状況ではありますが、製造現場、販売現場を含めてスズキが一丸となってこの新型ワゴンR スマイルを含めて1台でも多くのスズキ車をできるだけ早くお届けできるように取り組んでまいります」と現状を報告。そして、「本日の新型ワゴンR スマイル の発表を機に今までのつながりを大切にしながら、お客さまとの新しいコミュニケーションのあり方を模索し、代理店はもちろん全国の販売店さまを含めて、販売力の強化やサービスの向上に取り組み、もっとお客さまや地域に寄り添えるスズキを目指してまいります」と、販売への意気込みが語られた。

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