感染が急拡大する新型コロナウイルス。22日は東京や神奈川、香川など13都県がまん延防止等重点措置の対象地域に追加されてから初めての週末となった。観光地の中には、人出が減って「商売にならない」との声も上がっている。
東京・銀座、収束願う店員
22日、東京・銀座では重点措置の適用に伴って歩行者天国は中止された。店先に「臨時休業」の張り紙をする飲食店も。そんな中、昼過ぎの銀座は多くの買い物客が行き交っていた。東京都千代田区の保育士の女性(30)は「生活は変えようがない」。神奈川県葉山町の藪田眞大さん(85)は写真の勉強会に参加するため銀座を訪れたといい「外出が難しい雰囲気が続き、どうにかなりそう」とため息をついた。調味料などを販売する「銀座三河屋」の女性店員(75)は「お客さんが激減している。どうすることもできないので、とにかく収束してほしい」と願っていた。
にぎわう横浜中華街
横浜市中区の横浜中華街はカップルや家族連れでにぎわっていた。飲食店前に行列ができたほか、肉まんをほおばりながら談笑する人の姿も目立った。広東料理店「楽園」の代表・曽賜珍(そしちん)さん(77)によると、昨年の重点措置が適用されていた時期より人通りが多い一方、「普段の土曜の7~8割くらい。感染者がもっと増えれば客は減るかも」と不安をもらした。
妻と中華街に来た横浜市のクリニック事務員の男性(63)は「感染対策を守っていれば少しくらい食事を楽しんでもいいと思って来た。ただ若い人たちがマスクを外して大きい声で話していたのが気になった」と語った。
こんぴらさんでは「寂しいね」
「こんぴらさん」の愛称で知られる香川県琴平町の金刀比羅宮(ことひらぐう)。金刀比羅宮によると、今年の元日の参拝者は1年前と比べて大幅に増え、参道は歩くのもままならない状態だったが、参道沿いの土産物店の女性従業員(53)は「21日から急にお客さんが減った」という。近くのホテルでは21日から22日正午に計約80組が予約をキャンセル。約8割が空室となり、担当者は「営業努力だけではどうしようもない」と嘆いた。毎年にこんぴら参りをしているという岡山県瀬戸内市の会社員、北谷繁さん(71)はこう話した。「人が少なくて歩きやすいんだけど、こんぴらさんらしくない。寂しいね」
データで見ると…
NTTドコモがまとめた22日午後3時の時点の人出は、多くの地点で前週の土曜日(15日)を下回った。東京・銀座の22日の人出は感染拡大前(2020年1月18日~2月14日)の休日平均と比べて3・2%増加したものの、前週土曜日からは8・5ポイント低下した。22日の人出は、東京駅で感染拡大前から51・4%減、元町・中華街駅で19・9%減となり、前週土曜日との比較では東京駅で2・6ポイント、元町・中華街駅で7・6ポイント低下している。【木下翔太郎、洪玟香、川原聖史】
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