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Saturday, January 22, 2022

株式明日の戦略ー来週はFOMCと決算が反転材料に - ニュース・コラム - Y!ファイナンス - Yahoo!ファイナンス

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 21日の日経平均は大幅反落。終値は250円安の27522円。米国株が連日で終盤に大きく崩れた上に、決算を発表したネットフリックスが時間外で急落したことから、大幅安スタート。東京エレクトロンやレーザーテックなど主力ハイテク株の下げがきつく、序盤では下げ幅を600円超に広げた。27100円台で売りが一巡し、その後は戻りを試しに行ったが、寄り付き近辺まで下げ幅を縮めてくると売り直された。後場は前引けから100円以上水準を切り下げて始まったが、押しが深くなったところでは買いが入った。下に振れたところで売り急ぐような動きが出てこなかったことから終盤にかけては戻りを強め、27500円台を回復。3桁の下落とはなったが、高値圏で取引を終えた。

 東証1部の売買代金は概算で2兆9800億円。業種別では空運や陸運、電気・ガスなどが上昇している一方、鉱業や輸送用機器、石油・石炭などが下落している。上方修正と復配を発表した巴川製紙所が後場急騰。半面、消費者庁から景品表示法に基づく措置命令を受けた大幸薬品に売りが殺到し、場中値付かずのストップ安比例半分となった。

 東証1部の騰落銘柄数は値上がり1170/値下がり920と、後場に入って値上がりが値下がりを上回った。主力どころではファナックや伊藤忠が上昇。日経新聞で非鉄の上昇が取り上げられたことを手掛かりに、住友鉱山や東邦亜鉛が大幅高となった。JAL、ANA、西武HD、富士急行、エアトリなど、アフターコロナ関連が強い上昇。証券会社のリポートを材料にコナミやセガサミーなどゲーム株に買いが入った。

 一方、米ネットフリックスの時間外の急落が大型グロース株に対する警戒を高め、東京エレクトロン、レーザーテック、アドバンテストなど半導体株が軒並み安。コロナ影響によりトヨタの工場ライン停止が伝わったことから、トヨタに加え、デンソーやトヨタ紡織など系列の銘柄が大きく売られた。証券会社のリポートを材料にINPEXやサイバーエージェントが大幅安。下方修正を発表したミツウロコGHDが急落した。

 日経平均は200円を超える下落となったが、ローソク足では下に長いヒゲをつけた陽線を形成した。今週はグロース株が下げ止まるかどうかが市場の大きな注目点で、結局下げ止まらなかったが、いつまでもグロース株安に全体がつき合うわけではないといった雰囲気も出てきた。ここから先は、グロースの代表格であるレーザーテックと東京エレクトロン、この2銘柄の動きに変化が出てくるかどうかに注目しておきたい。同じ半導体関連で値がさ株ということもあり、似たような動きをすることが多い。しかし、PERでみると東京エレクトロンは20倍台、レーザーテックは100倍超と大きな開きがある。それだけレーザーテックの成長期待が高いということでもあるが、今は高PER銘柄は好まれない。一方、東京エレクトロンは、ここからもう一段下げるともう高PER銘柄とは言えない。利益水準に対して妥当な株価がついていて、成長期待もあるのであれば、売り込む理由は乏しい。こういった点を度外視して象徴的に東京エレクトロンが売られ続けるようだとグロース株はまだ買えない。しかし、レーザーテックが下げても東京エレクトロンが値を保つようなら、グロースの中でも買えるものを選別しようという動きが出てくる。そしてそのことは、日本株全体にもポジティブな影響を及ぼす可能性が高い。

【来週の見通し】
 堅調か。25日~26日のFOMCが注目材料。米国の2022年の利上げ回数が3回ではなく4回となる、3月の利上げが+0.25%ではなく+0.50%になるといった憶測が飛び交っており、FRBが市場にどういったメッセージを届けるかお手並み拝見となる。ただ、こういったタカ派姿勢を意識しながら、米国株は先んじて調整色を強めている。米国株の中期トレンドが下であったとしても、FOMCはいったんの買い戻しを誘うイベントにはなるだろう。国内では、FOMCを通過した後から企業決算が多く出始める。直近で全体市場が調整した分、割安感は醸成されている。グロース株はまだ厳しいかもしれないが、非グロース系で好決算が確認できた銘柄には、株価も強い反応を示すと思われる。個別重視の様相が強まることでマクロ要因の悪材料にはある程度耐性がつきそうで、直近で崩れた分を修正する局面に入ると予想する。

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