国際通貨基金(IMF)はウクライナでの戦争を理由に2022年の世界成長率予想を下方修正する見通しだ。IMFはまた、リセッション(景気後退)に陥るリスクのある国が増加しているとみている。ゲオルギエワ専務理事が明らかにした。
ゲオルギエワ氏は22日に放映されたフォーリン・ポリシー誌とのインタビューで、22年の世界経済はなお拡大が見込まれるとしつつ、成長率は従来予想の4.4%を下回るとの見通しを示した。IMFは春季会合を開催する4月に最新の世界成長率予想を公表する。
ロシアのウクライナ侵攻による影響に対処するという点で、「新型コロナウイルス禍から迅速に回復している一部の国の経済はより有利な位置にある」とゲオルギエワ氏は指摘。特に米国については「ファンダメンタルズが非常に強い」と評価した。一方で、「コロナ危機からまだ脱せず、大きく後れを取っている国は一段と大きな打撃を受ける」とした上で、「リセッションに陥るリスクもあり得る」と述べた。
米国をはじめとする先進国で利上げの動きが広がっているが、そうした金融環境の引き締まりは多くの国に「大きなショック」を与えると同氏は予想。低所得国の約60%は「債務返済に支障を来している」あるいはそれに近い状態だと指摘した。
原題: IMF to Cut World Growth Forecast, Sees Recession Risks Spreading(抜粋)
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