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Friday, May 13, 2022

脱マスク? 着マスク? 屋外不要論浮上の中、街の声は - 河北新報オンライン

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 新型コロナウイルス感染対策の基本とされるマスクを巡り、屋外で人との距離が十分なら外してよいとする「脱マスク」論が政府内で強まっている。熱中症が心配な夏場を前に、人々はどう受け止めているのか。仙台市内で声を聞いた。
(報道部・武田俊郎、片山佐和子、相沢みづき)

道行く人の大半はマスク姿。屋外での着脱に悩む声が増えそうだ=13日午前、仙台市青葉区中央

「感染怖い」「職業上無理」「子どもの発達に影響心配」

 13日朝、官庁街に近い青葉区の市地下鉄南北線北四番丁駅周辺を通る人の大半はマスク姿。近くの会社員能代谷晋太郎さん(41)は「営業職ということもあり、政府の方針がきちんと決まらない状況で外す気はない」と言い切る。

 同区一番町のファッションビル「仙台フォーラス」前にいた高校1年の男子生徒も「感染が怖いので、外すのは抵抗がある」と「着マスク」派だ。

 大きな樹木に囲まれ、憩いの場となっている青葉区の五橋公園では「脱マスク」を望む声が目立った。

 3歳の娘を遊ばせていた30代主婦は「小さい子は着用が難しく、発達への影響も心配。マスクなしで季節の匂いを感じたり、人々の表情を見たりしてほしい」と期待。夫と共にマスクを外して散歩中の自営業女性(75)は「人の少ない屋外では、以前からマスクをしていない」と明かした。

 コロナ下の巣ごもり生活で利用が拡大したフードデリバリー。大きなバッグを背負い、自転車を走らせる配達員の立場は複雑だ。

 同区一番町のアーケード商店街のベンチで休憩していた配達員の男性(28)は「走行中もマスク着用が義務だが、苦しいので上り坂のときだけ鼻を出して呼吸している。感染が心配で『置き配』を指定する利用客が今も多い」と、容易に外せない事情を説明する。

青葉まつり参加者も熟慮

 14、15日に3年ぶりに開かれる仙台・青葉まつりでは、すずめ踊りが会場や参加人数を制限して披露される。主催のまつり協賛会は「演舞中に限りマスクを外してもいい」と決めたが、参加団体は判断に迷う。

 その一つ「風羽里(ふわり)」は「参加者から感染者が出たら社会的影響が大きい」として、演舞中も全員がマスクを着ける予定だ。川口知子代表は「日本人は周囲に同調しがちだ。日常生活でも着用率が半分を下回らない限り、みんな外す勇気が出ないと思う」と分析した。

 マスク着用を巡り今週、屋外で他者と一定の距離があればマスクを外すことを推奨するとの見解が政府内から続出。岸田文雄首相は13日の国会答弁で同様の見解を示しつつ「緩和は考えていない」と、基本的な予防策として継続する考えを強調した。

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