[東京 13日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、上値の重い展開が想定されている。インフレや世界景気後退への警戒感が引き続きくすぶっており、米消費者物価指数(CPI)の発表を控える中で上値追いには慎重とみられている。前日の米国市場では株安となったが、日本株は先取りする形で大幅安となっており、自律反発を期待した買いが支えになるとみられる。
日経平均の予想レンジは2万6100円─2万6500円。
前日の米国株式市場は続落した。景気後退を巡る懸念が強まる中、13日に米消費者物価指数(CPI) の発表を控え、売りが優勢となった。主要株価3指数は小幅なプラス圏とマイナス圏を行き来していたが終盤に下げが加速した。週内には米銀大手の決算発表も控えている。
日経平均は、前日に大幅安となっており、自律反発を期待した買いが見込まれる。一方、インフレや世界景気の後退への警戒感が根強い上、買い材料に乏しく、積極的な上値追いは手控えられるとみられる。市場では「米CPIへの警戒は根強く、午後にかけては軟調な展開もあり得る」(ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジスト)との見方が聞かれる。
為替が前日の大引け時点に比べてドル安/円高寄りとなっており、輸出関連株など相場の重しになりそうだ。ただ、日経平均は軟化する場合でも「2万6000円に近づけば、押し目買いが支えになるのではないか」(井出氏)という。
海外では米国で6月CPIや6月財政支出などが発表される。中国では6月貿易統計の発表が予定される。国内では吉野家ホールディングスなどの決算が発表される。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 26336.66 29388.16 24681.74
-475.64 2022/01/05 2022/03/09
シカゴ日経平均先物当限 26435(円建て)
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