米電気自動車（ＥＶ）メーカー、 テスラのイーロン・マスク最高経営責任者（ＣＥＯ）は2022年に75億ドル（約１兆1800億円）相当の同社株式を売却した時、生産・納車台数が目標に届かないことを内部情報として知っていたとして、株主が訴訟を起こした。
株主のマイケル・ペリー氏はデラウェア州衡平法裁判所に提起した訴訟で、マスク氏が株式を売却した当時、同氏は同年10－12月（第４四半期）の目標未達という非公開情報を知っていたと主張している。
マスク氏がソーシャルメディアのツイッター（現Ｘ）を買収する資金を確保するため、この情報を頼りにテスラ株を一部売却したのは「テスラでの地位を悪用し」、会社と株主への「受託者責任に背く行為だ」とペリー氏は訴状で述べた。
イーロン・マスク氏
Photographer: Nathan Laine/Bloomberg
「不正行為と重要かつ会社に不利な内部情報を悪用することで、マスク氏は利益を得た」と訴状は指摘。不正が疑われる取引で得た利益の返還をマスク氏に命じるよう、キャスリーン・セントＪマコーミック判事に求めた。
マスク氏の代理人であるアレックス・スピロ弁護士にこの訴訟についてコメントを求めたが、返信はない。
原題： Musk Accused of $7.5 Billion of Insider Trades in Investor Suit（抜粋）
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