[25日 ロイター] - 米マイクロソフトが25日発表した第2・四半期(2021年10─12月)決算は売上高が市場予想を上回った。クラウドサービスの収入は市場の最も強気な予想に届かなかったが、1─3月期の売上高はクラウド部門がけん引して市場予想を上回ると予想した。
この見通しを受け、今回の決算で生じた成長懸念が和らぎ、時間外で下落していた株価はその後、この日の終値から3%高の水準に戻した。
市場は企業向けクラウド事業の成長がなお力強いとの見方を強めており、今後発表される競合のアマゾン・ドット・コムやアルファベット傘下グーグルの決算が注目される。
10─12月期売上高は、クラウドサービス「アジュール」の伸びが46%で、ビジブル・アルファがまとめたアナリスト予想に一致。ただ、ウェドブッシュのアナリスト、ダン・アイブス氏はリポートで、市場にはこれより強気の48%を見込む向きがあり、そこまで届かなったことが株価下落の一因になったと分析した。
同氏は、マイクロソフトの業績は「堅調」だとし、「事業分野で引き続き強みを見いだせている」表れだとした。
同期の売上高は517億3000万ドルと、前年同期の430億8000万ドルから増加し、リフィニティブのまとめたアナリスト予想の508億8000万ドルを上回った。
アジュールを含む最大部門インテリジェントクラウドの売上高は26%増、業務用ソフト「オフィス365」などを手掛ける部門の売上高も19%増だった。
純利益は187億7000万ドル(1株当たり2.48ドル)と、前年同期の154億6000万ドル(同2.03ドル)から増加した。
一方、リフィニティブによると、インテリジェントクラウド部門の1─3月期売上高見通しは、市場予想の181億5000万ドルに対し、マイクロソフト側は187億5000万─190億ドルと予想。アジュールが力強く成長すると見込んだ。
コンピューター部門の見通しは141億5000万─144億5000万ドルで、市場予想の138億8000万ドルを上回った。このほか、通期の営業利益率も前年を小幅に上回る見通し。
投資家の関心は、今月18日に発表された690億ドルのアクティビジョン・ブリザード買収案にも集まっており、マイクロソフトのゲーム部門は大幅に拡大することになる。また、メタバース(巨大仮想現実空間)への取り組みも広げている。
マイクロソフトは、アクティビジョン買収が完了すれば、Xboxのコンテンツとサービスの収益を押し上げると想定する。ゲーム部門の昨年10─12月期売上高は10%増えたが、前年同期の40%増から鈍化。Xboxが好調だった2020年第4・四半期以降、成長が大きく鈍化している。
からの記事と詳細 ( 米マイクロソフト、10─12月売上高予想超え 見通しも好調 - ロイター (Reuters Japan) )
https://ift.tt/3G1dKma
ビジネス
No comments:
Post a Comment