マスク無しの日常、いつか戻ってくるのでしょうか。
都内のある化粧サロンでは新型コロナウイルスが流行する3年前より売り上げが増加しています。準備を始めた人たちの意識の変化を取材しました。
(報道局映像センター・カメラマン 小玉義弘)
※動画は4分59秒です。データ放送ではご覧になれません。
マスクを外す事に抵抗はありますか?
東京・銀座で化粧とマスクについて街ゆく人に聞いてみました。
「顔の下半分は化粧をしていないのでできれば外したくありません」。
40代女性
「化粧を全然しなくなってしまいました。マスクを取る事への恥ずかしさや不安はあります」。
多くの人がマスクを外すことに戸惑いを感じていました。
マスクで隠れる部分の化粧をしていないから、という人がほとんどでした。
マスクが素顔?
新型コロナウイルスの感染拡大で部分的に化粧をしない人は増えたといいます。
さらに矢澤教授はマスク生活が長引いたことが新たな感情を生んでいると話します。
「マスクをしていることを含めた自分自身というのが自己像や心理的な安心感としてできあがってしまっています。そのためマスクを外すことはバリアーを取るような感じで抵抗感が生まれているのではないでしょうか」。
化粧を教えるサロンには多くの人が
サロンのオーナー・福武美湖さん
「去年の夏ごろから少しずつ予約が入るようになりました。10月からはほぼ予約で埋まるようになり冬になって2週間待ちの状態が続いています。新型コロナウイルスの感染拡大前より売り上げも上がっています」。
再び化粧の楽しさを
銀座でアパレルなどの会社を経営する吉成ゆいさん。コロナが流行してすぐに会社を立ち上げましたが、取引先との打ち合わせなどすべてがオンラインでした。コロナ禍以前は化粧をすることが好きだった吉成さんですが、人と会うことが少なくなるなかで、化粧をすることも減ったといいます。
外出することが増えてもマスクを外す事に抵抗感が生まれ、人と会うことを避けることもあったといいます。「休みの日も一歩も外へ出なかったり、予定をキャンセルしたり、閉じこもることが増えました」。
そんな生活を変えたいとサロンに通い始めた吉成さん。人前でマスクを外すときの悩みなどを相談しました。
「マスクを外したときに良い印象を持ってもらうためにどのようなメークがいいですか?」
(サロンの店員)
「明るさが出るようなメークがいいと思います」。
サロンではコロナ禍だからこそマスクを外したときに血色がよく見える色のリップで健康的な印象を持ってもらう方法や、これまで隠れていた口元と目がバランス良く見えるように顔のパーツが印象的に見えるような化粧のテクニックをアドバイスをしました。
吉成さんはサロンに通うようになって化粧の楽しさを思い出したといいます。「笑顔も増えるし人に会いたいと思うようになった。ワクワク胸も高鳴りますね。自分に自信をつけてくれる、輝かせてくれるものです。」
初めて本格的な化粧を学ぶ人も
必要に迫られ化粧のレッスンに通い始めた人もいます。大学4年生の江目裕紀さん。この春から社会人になりますが、これまで本格的なメークをする機会はほとんどなかったといいます。
「大学の授業はオンラインばかりでしたし外に出て人に会うことも少なかったので社会人になる前にメークを学びたいと思って。自分に合ったメークを知るために直接習いたいと思っています」。
これまでYouTubeやSNSを見てまねをしてきましたが、自信は持てませんでした。バイトで稼いだお金のほとんどをここで化粧を学ぶために使っています。
「マスクを取る瞬間に目立つのは口元ですよね。唇の中央部分に足してあげると縦ジワがとんで印象的な唇に仕上がっていきますよ。」
アドバイスに合わせて自分で化粧をしてみる江目さん。社会人としての門出に備えます。
(江目裕紀さん)
「こんなにメークをすることはなかったのでキレイになれたら嬉しいです。マスクを外しても自信を持てるように学んでいきたい」。
マスク外すことへの葛藤も さまざまな意見が
マスクを外すひとときの葛藤のなかにさまざまな意識の変化が生まれていると感じました。
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