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【コロナ5類移行と脱マスク】
新型コロナが日本で感染確認されてから3年が経ち、生活スタイルや働く環境をはじめとする様々な場面で変化がありました。その中でもマスクの着用については、”顔パンツ”という造語ができるほど、日本人の生活になくてはならないものとして定着し、今では外すことが恥ずかしいという価値観を持つ人もいます。
そんな中、政府はこれまで2類相当としてきたコロナを5月8日に5類へ移行すると発表し、マスクの着用基準は3月13日から「個人判断」を開始することを発表しました。マスクの着用についてはこれまで政府がその基準をひいてきましたが、日本国民の多くで着用の是非についてはこれまでも賛否が分かれている印象です。3月に個人判断となった後にマスクの着用意識にどのような影響が出るのでしょうか。
Job総研では561人の社会人男女を対象に、コロナ5類移行の注目度や特に注目している内容、また現状のマスク着用実態と、マスク個人判断開始後の着用意識とその理由及び、今後個人判断で脱マスクをする時期や基準などについて調査した「コロナ5類移行の意識調査」を実施しました。
【調査概要】
調査対象者 :全国 / 男女 / 20~50代
調査条件 :1年以内~10年以上勤務している社会人
20人~1000人以上規模の会社に所属
調査期間 :2023年2月1日~2月6日
有効回答数 :561人
調査方法 :インターネット調査 |
【TOPICS】
・コロナ5類移行について78.9%が「注目している派」を回答 「マスク着用基準」に最も注目
・現在99.1%がマスクを「着用している」と回答 理由では「習慣化している」が63.5%で最多
・現在「無条件で着用している」が55.6%で最多 着用する環境では「電車内」が89.9%で最多
・個人判断移行後のマスク非着用に「賛成派」が65.6% 「状況に応じて着脱をする」66.7%で最多
・個人判断移行後にマスクを着用する理由は「コロナ感染対策」が53.4%で最多 今後も着用する顕著 |
【コロナ5類移行の注目度】
コロナ5類移行の注目度について、「とても注目している」17.6%、「注目している」29.4%、「どちらかといえば注目している」31.9%を合算した78.9%が”注目している派”を回答しました。
また”注目している派”を回答した443人に注目している内容を聞くと、「マスク着用の基準」が65.5%で最多回答になり、次いで「医療費の負担」が53.3%、「ワクチンの接種費用の負担」が44.5%で上位3つの回答でした。
【現在のマスク着用状況】
現在のマスク着用状況は、「状況に関係なく無条件で着用」が55.6%で最多回答になり、次いで「状況に応じて着用」が43.5%、「状況に関係なく着用していない」が0.9%でした。
また、現在”着用している派”を回答した556人にその理由を聞くと、「習慣化している」が63.5%で最多回答になり、次いで「コロナ感染対策」が50.5%、「マナーとして着用している」が44.4%で上位3つの回答結果でした。「マスクをしている方が楽」17.8%、「はずすのが恥ずかしい」14.6%などは下位回答でした。
【”個人判断”後のマスク着用について】
3月13日からマスク着用基準が個人判断となるタイミングでの着用意識を聞くと、「状況に応じて着用」が66.7%で最多回答になり、次いで「状況に関係なく無条件で着用」が27.8%、「状況に関係なく着用しない」が5.5%になりました。また着用する派を回答した530人にその理由を聞くと、「コロナ感染対策」が53.4%で最多回答になり、次いで「習慣化している」が50.2%、「コロナ以外の感染対策」が39.2%で上位3つの回答結果でした。
※更に詳細な集計データは別紙の「コロナ5類移行の意識調査 報告書」をご参照ください(※3)
【”個人判断”後の脱マスク賛否について】
3月13日からマスク着用基準が個人判断となるタイミングでの脱マスク(マスク非着用)の賛否を聞くと、「とても賛成」17.5%、「賛成」19.4%、「どちらかといえば賛成」28.7%を合算した65.6%が”賛成派”を回答しました。賛成派回答の年代別では、「20代」が69.7%で最多になり、次いで「30代」が69.6%、「40代」が59.1%、「50代」が55.6%で、年代が下がるにつれ賛成派の回答が多い結果になりました。
【脱マスクのタイミングと着用場面】
今後脱マスク(マスク非着用)のタイミングを聞くと、「マスクは着用し続ける」が35.1%で最多回答になり、次いで「コロナ感染者が収束するまで」が33.0%、「特効薬ができるまで」が15.3%で上位3つの回答結果になりました。またマスクを着用する場面を聞くと、「電車内」が89.9%で最多回答になり、次いで「買い物中の店内」が86.5%、「職場(オフィス内)」が84.4%の回答結果になりました。
【コロナ5類移行後の日常と意識】
コロナ5類移行後にコロナ前の日常が戻ると思うかを聞くと、「戻らないと思う」が80.4%で大多数を占める結果になりました。また5類移行後にコロナ感染対策やワクチン摂取意欲、さらにマスク着用などの意識を聞くと、「意識がとても低くなると思う」15.3%、「意識が低くなると思う」31.4%、「意識が少し低くなると思う」46.5%を合算した93.2%が”意識が低くなる派”を回答しました。
※更に詳細な集計データは別紙の「コロナ5類移行の意識調査 報告書」をご参照ください(※3)
【回答者自由記述コメント】
3月13日から始まるマスク着用の個人判断に関するコメントが顕著でした
・外さないのは悪、とか別の意味で差別意識が生まれないといいなと思います
・3年続けて習慣化しているため、個人判断で外さない人が多いと思う
・タイミング的に花粉症対策やインフルエンザ対策などで着用する人が多いと思う
・卒業式、入学式、内定式など多数の催し物があるタイミングなので外す人は少ないと思う
・個人判断に見せかけて、周りの様子を見ながら判断するので、結局脱マスクは進まない |
【調査まとめ】
今回実施した「コロナ5類移行の意識調査」では、全体の8割がコロナ5類移行に「注目をしている」と回答し、特に「マスク着用の基準変更」に注目しているという回答結果が出ました。現状のマスク着用状況は、6割弱が「状況に関係なく無条件で着用」している一方、個人判断になるタイミングでは「無条件で着用」が3割弱に減り、「状況に応じて着用の有無を使い分ける」が現状の4割から個人判断後は7割弱になっていることから、完全にマスクを着用しないという判断をする人は少ないことがわかりますが、状況に応じて着用の有無を使い分けていく傾向が見られました。
しかしこの個人判断になるタイミングでの脱マスク(マスクの非着用)の賛否では、賛成派が7割弱となり、「完全にマスクをしない」という判断をすることに対しても比較的肯定的な回答が多数を占める結果になりました。この賛成派を年代別で見ると、50代が5割と最も低く、以後年代が下がるごとに「賛成派」を回答する割合が高かくなる傾向が見られ、20代では7割が「賛成派」を回答しました。
さらに今後の脱マスク(マスク非着用)のタイミングについては、「マスクを着用し続ける」が35.1%と最も高く、次いで「コロナ感染者が収束するまで」が33.0%と続き、個人判断による脱マスクには慎重な姿勢が見られます。マスクを着用する場面では、「電車内」が9割と最も高く、「買い物中の店内」や「職場(オフィス)内」も8割強の結果になり、個人判断になってもマスクの着用状況は現状とさほど変化しないことが予測できます。
これを受けて、コロナ5類移行後にコロナ前の日常が戻るか否かについて聞くと、8割が「戻らない」と回答していることから、長引いたコロナ生活に慣れ、マスク着用や働き方、生活スタイルの価値観などは日本国民にとって現状が日常になり、コロナ前の日常は過去のものという認識が進んでいることも予測できます。
5月8日のコロナ5類移行を前に3月13日にはマスク着用が個人判断になりますが、今回の調査結果からは、現状の着用状況から大きく変化しないことが予測できます。また個人の価値観でマスク着用と非着用に分かれるタイミングでもあることから、お互いが尊重し合う姿勢が必要になりそうです。
ライボでは今後も就職・転職・働き方などに関連する様々な調査を実施し、リアルで透明度の高い情報を発信することで個が活躍する社会の実現を目指してまいります。
株式会社ライボ 経営企画室
広報グループ長 兼「Job総研室長」 堀 雅一(ほり まさかず)
2021年にJob総研を立ち上げ、その後”働く社会人や就活生”を中心に様々な観点から意識や行動などについて調査研究を実施。市場の現状と未来を分析し、社会へ発信することで働く社会人や就活生の選択機会に貢献する事を目的としている。
またJob総研の調査をもとに各大学で「キャリア設計」の授業を実施する他、多くのメディアでキャリアや働き方など社会との関連などを解説している
※取材についてのお問い合わせはプレスリリース最下部にある連絡先からお願いします
【(※3)コロナ5類移行の意識調査 報告書】
報告書では同調査の属性やその他設問の回答結果をより詳細にご確認いただけます
https://job-q.me/articles/14834
【(※2)Job総研について】
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